食べるのがもったいない!とお客様から言われるのがうれしくて。

和彩よひら料理長

島田裕明さん

Tel  092-892-8070

福岡市西区愛宕3-25-7

 

これ何焼?と思うほど

今の有田焼は多彩。

だから、器選びが楽しくて

 

 博多湾を望む愛宕山中腹にたたずむ「和彩よひら」。女性客に人気の和食のお店です。うかがったのはちょうどひな祭りシーズンで、お昼の籠盛膳の中には小さな有田焼のひな人形が。実はそれも器になっていて、ふたを開けると中に料理が盛られているという趣向。そんなサプライズに、お客さんたちから歓声があがっていました。

 料理長の島田裕明さん曰く「料理はおいしくて当たり前。あとはいかに感動していただけるかですね」と。特に和食の場合、料理を生かすも殺すも器次第。料理と器の絶妙なコラボで、お客をして「食べるのがもったいない!」と言わしめる。それが料理人としての大きな醍醐味なのだとか。

 「こちらの器は何焼ですか?とお客様からよく聞かれるのですが、そのほとんどが有田焼と知ってみなさん驚かれますよ。それくらい今の有田焼はデザインが多彩。だから、年2回ほど産地まで足を運びますが、器選びが楽しくて楽しくて」

 最近は強化磁器も登場。業務用として耐えきれるかな?というくらい薄くて繊細なデザインの有田焼も、「驚くほど強い」と島田さん。演出の幅がさらに広がっているようです。