【ブランド構築事例紹介 シアンデザインマネジメント】


佐嘉平川屋嬉野店

佐賀・嬉野温泉名物の湯豆腐のお取り寄せで有名な佐嘉平川屋(平川食品工業)さんの企業ブランド構築のお仕事をさせていただいています(「嬉野温泉湯豆腐の佐嘉平川屋」の項目もあわせてご覧ください)。具体的には企業イメージの方向付けをして、それに沿った広報や店づくり、商品づくりのお手伝いをするというもので、ここでご紹介する直営店出店のお仕事もその一環。雑誌やテレビなどマスメディアに採り上げられたことで全国に顧客を広げた平川屋さんですが、次なる展開として「お店を出しましょう!」というのが私共の提案でした。温泉湯豆腐の佐嘉平川屋として今後も知名度を上げていくためには、メディア取材が一巡した後も積極的に情報を発信し続けることが大切で、それには情報発信の場としての「お店」、企業の顔となる「お店」が必要だと考えたからです。それまで、地元大型スーパーへのコーナー出店はあったものの、豆腐の製造と卸、そして温泉湯豆腐や佐嘉おぼろなどのギフト商品の通販が平川屋さんの業務の柱でした。しかし、それだけでは情報発信力が弱いのです。お店があれば、新たな顧客獲得はもちろん、新商品のテスト販売もできます。そして何よりお店があれば、新商品発売、新メニュー登場など話題づくりができて、それが即メディアの取材対象となるのです。協議の結果、直営店を温泉湯豆腐の本場である嬉野温泉に出すことに決定。ここは観光地で、情報発信の場としても申し分ありません。早速、お店のコンセプトづくりに入りました。

 

ブランド構築

平川屋さんの看板商品は温泉湯豆腐や佐嘉おぼろなのですが、その商品の魅力を広く知っていただくためにはまずお店に足を運んでいただくことが第一。嬉野店では気軽に買いに来ていただけるような親しみやすいイメージの店づくりを目指しました。

 


 

 

嬉野店専用のロゴマークはやわらかな手描き文字で、一目見るだけで「平川屋の嬉野店だ!」と認識ができるようにデザインしました。

地元採用の女性スタッフが接客にあたります。制服も動きやすく親しみやすいものにして、ロゴでアクセントづけしました。

まずは正面入り口の暖簾でお出迎えです。

 

 

店舗は古民家の古材を利用して建てた本格的な木造建築。店内はどこかなつかしく、入った瞬間からすぐに馴染んでしまうくつろぎの空間です。



飲食スペース

全国的にも珍しい嬉野名物の温泉湯豆腐のおいしさを広くお客様に知っていただくために、嬉野店では食事スペースも設けました。もちろん、飲食部門をプラスするとなれば、それなりの設備投資が必要です。採算性からすると厳しい選択ではありましたが、それが嬉野店の大きな魅力となって、結果的に集客に結びつくと考えました。メニューも私共が試作提案させていただきました。

 




販売スペース

平川屋さんは看板商品であるギフト用の温泉湯豆腐とおぼろ豆腐のほかにもたくさんの種類の豆腐を製造されていますが、嬉野店では直営店ならではのこだわりの商品構成を心掛けています。オリジナル商品も次々に登場させる予定で、ただいま準備中。ギフト商品も従来のものに加えて、手土産として気軽にお買い求めいただけるパーソナルギフト商品も新たに登場させました。

 




広報

嬉野店のオープンはGW直前の2010年4月22日。まだスタッフも不慣れだったために混乱してお客様にご迷惑をおかけするのではないかと、苦しいところではありましたが、敢えて大々的な広告は出しませんでした。それで評判を落としては元も子もありません。少し時間がかかっても、お客様に愛され親しまれるお店に育てていくことが大切だと社長も考えておられるようです。

 


4月中旬発行の私共のフリーマガジン「ぷちトラ」有田陶器市号で

嬉野店オープンの4ページ広告を掲載。

前半2ページは嬉野名物の温泉湯豆腐を平川屋さんが

商品化するまでを紹介する記事にしました。

佐嘉平川屋嬉野店の店舗は、古民家再生を手がける地元の建築家や大工の棟梁たちに腕を振るっていただきました。佐賀新聞への恒例のご祝儀広告は、反対にそんなプロ集団の皆様へのお礼の気持ちを込めて私共で原稿を作成させていただきました。

 



「ひらかわや通信」夏号を通じて、

全国の顧客の皆様へも嬉野店オープンのお知らせをしました。