雲仙きのこ本舗様(長崎県南島原市)

既存の商品の見直しから生まれた養々麺。今や世界中から注文が舞い込んでいます。

きのこ農家さんがつくる

大ヒット即席麺があります。

国内はもとより、世界中から注文が舞い込む「養々麺」。1998年の発売以来マスメディアで紹介され、口コミでも広まって10年余で飛躍的に売り上げを伸ばした商品です。雲仙きのこ本舗様(長崎県南島原市)は、もともとはきのこ生産販売会社。きのこ栽培自体が無農薬栽培であるように、加工食品製造においてもこだわったのは安心安全でした。「養々麺」もまた雲仙きのこ本舗様の“体にやさしい食品づくり”から生み出された商品のひとつなのです。

 


既存の商品を大きく見直して

通販専用の商品ブランドに

私共へのご依頼は、すでに販売されていた2食入りの即席麺「養生温麺」を通販専用の商品として再構築するというものでした。まだまだ、世間的にも通販が成熟する前でどこの企業も試行錯誤をはじめた頃だったので、雲仙きのこ本舗様と一緒にどう取り組んでいいものかを半年かけて勉強をし、話し合いを重ね、ようやくご依頼から10ヶ月後に通販用の商品ブランドとして提案させていただくことが出来ました。

 

「店頭販売」と「通信販売」の

商品の違いをしっかり意識して

商品ブランド全体として、雲仙きのこ本舗様が基本としている「安心安全」「美味養生」に加え、「信頼感」や「暖かさ」を感じるものにしようと思いました。店頭売りの場合は多くの商品と一緒に棚に並べられるため、まずは人目をひくデザインが求められますが、ネットや印刷物だけで情報を取る通販商品はお客様の見方も選び方も違うはず。そこで、店頭販売商品のような華やかさはありませんが、商品の特長を一目で印象付けることを第一に、描き文字だけで商品情報を表示したシンプルな包装デザインにしました。

 

お客様の手に届いた全てが

商品価値であり企業価値なのです。

通販商品は商品、リーフレットなどの印刷物はもちろん、お客様の手元に届いた箱、その箱を開けた時の印象まで全てが商品の価値に含まれ、企業価値を判断する材料になると考えます。ですから、できるだけ商品を受け取られるお客様の立場に配慮することも心がけました。例えばゴミ問題。当時から特にギフト商品は豪華な化粧箱を包装紙で包み、さらに配送の場合はダンボールで補強してと、多くの包装資材が使われていました。そこで「養々麺」の場合、化粧箱も包装紙も省き、ダンボールひとつでそれに対応する工夫をしてお客様のストレスを少しでも減らす努力をしました。

 

「良い商品」だからだけでなく

企業の努力あってこそのヒット商品。

通販専用商品「養々麺」は1998年に発売されますが、その後の快進撃には目を見張るものがあり、今や全国ブランドとして定着。雲仙きのこ本舗様のゆるぎない看板商品となっています。取り寄せてみて、贈ってみて、もう一度あそこにも、とリピート購入されてこそヒット商品、定番商品。どんなによい商品を持っていてもそれを100%生かしきれない企業さんも多いなか、「養々麺」をここまで育て上げられたのは、ひとえに雲仙きのこ本舗様の手腕といえます。その後2009年にはワンランクアップした「滋味養々麺」も発売されました。 2016.8




雲仙きのこ本舗様の「養々麺」が、はじめての通販専用商品のお仕事でした。「養々麺」の開発からしばらくたって、その売れ行きの凄さを知りました。「買いやすい」「使いやすい」「食べやすい」と時代のニーズをとらえた素晴らしい商品だと思います。

 

雲仙きのこ本舗様での主な仕事内容

[養々麺]商品ブランディング、ネーミング、ロゴタイプデザイン、パッケージ(コンストラクション、デザイン)リーフレット(企画編集・コピーライト、イラスト、デザイン)[茸山うどん]ロゴタイプデザイン、パッケージ(コンストラクション、デザイン)リーフレット(企画編集・コピーライト、イラスト、デザイン)[弐賀兄そば]ロゴタイプデザイン、パッケージ(コンストラクション、デザイン)リーフレット(企画編集・コピーライト、イラスト、デザイン)[挨拶状・申し込み表・封筒・・・]書き文字、イラスト、デザイン